朝の金具
はるな


朝は鞄の金具ががちゃがちゃ鳴ってやってくる
冬眠したい放し飼いの蝶蝶

いつのまにか朝をしなくてもよくなった
ただ露をながめ
ひやりを舐める
ついきのうまで往来を洗う私だったのが
いまは床に頬をつけて
ほんとうにいつのまにか
こんなところまできてしまった



自由詩 朝の金具 Copyright はるな 2013-11-19 08:21:57
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