テレンバッハは言う
われわれは
かおりに気づくことによって
雰囲気に関与していると

ブラザーアンドレは知っていた
やさしい愛撫が苦痛を和らげ
人々を助ける
奇跡を起こすことを


僕が感じている
かおりや
感触を
いったい
どうしたら
あなたに伝えられるのだろう

いま、
こうして
僕はあなたと
言葉で対面しているけれど

ほんとうに僕の言葉なんかで
僕のいる場所の雰囲気を伝えられるのだろうか
誰かの苦痛を和らげることができるのだろうか

僕には
言葉で
できる自信はないのです

でも
これを書いている僕は
言葉でこれを伝えようとしている
文字ではなく
言葉で感じてほしいと思っている

ただその思いだけでも
信じることができれば
信じてもらえたなら

きっと言葉でも

感じ合える