人を埋めた日
番田 


誰かのものとなってしまった
何も感じない 誰もいない 孤独な 僕は 
いつか見たことのある故郷の街を歩く
そうだ 言葉など人にはいらないんだ
心をそのなかに潜ませて
そうして また 夕暮れ ジュースを買う
どこかに行こうとうずうずしていた
嫌いなものばかりで寂しい


孤独に帰ろうと思う 死体を埋めて
見えないものに 打ち震える
路地で 僕は いつもひとり そして
裏山の中へそいつを隠してきた
それから また ひとりの生活
風を受けながら 僕は 
チャンスを いつも 待っている
休み時間の机につっぷしている



自由詩 人を埋めた日 Copyright 番田  2013-11-06 23:59:01
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