一ページ
梓ゆい

こたつを囲んで

テーブルを囲んで

昔と変わらぬ景色の中で

暖かな鍋物をつつく。

だし汁を浸した白菜

ぷりっぷりの海老と鶏肉

ビールで流し込む

つるっつるの白滝

触れれば脆い

銀鱈の白身

醤油ベースのお汁をすすれば

白御飯の弾丸を

無言で装備させる

「野菜よりも多く、肉・肉・肉を投入せよ!」

茹で過ぎず

固すぎず

口の中でほぐれる位が

一番美味しいのだ!

(ここから先、所有地につき関係者以外の立ち入り禁止。)

肉を取り合う戦が始まれば

誰かの鼻歌が

勝利の第九と重なった。



自由詩 一ページ Copyright 梓ゆい 2013-10-19 01:54:12
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