ふたりぼっち
yamadahifumi



君に語りかけるように

僕は僕に語りかけよう

まるで、君が存在するかのように

僕は僕を存在させよう

音楽は一つの神聖なリュート・・・

音楽は一つの失われた天啓・・・

君が言葉を失うなら

僕もまた黙っていよう

君が何かを語るなら

僕もまた何かについて語ろう

日常生活とは違う事を

収支表と確定申告とは違う事実を

それでもこの世に存在する真実を・・・その幸福と不幸について

僕は君に語ろう

今、君が存在するこの時・・・

今、僕が不在のこの時

はるかな宇宙を越えて

君の思考の中で僕は語りかけよう

僕が存在しない事について 君が存在する事について

・・・人間の類を離れて・・・

ただ、ふたりぼっちで

ふたりだけで


自由詩 ふたりぼっち Copyright yamadahifumi 2013-10-18 10:43:41
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