蔓延る
nonya
絶えず
一定の方向にだけ
エネルギーを集中し
間断なく
成長あるいは変容し続ける
モノやコトや
言い表せない何か
そんな奴等に
ヒトという間抜けな動物は
いつも
驚愕させられ
圧倒される
たとえば
ある朝目覚めたら
世界の色が塗り変えられていて
たとえば
ある時気がついたら
見知らぬ何かに取り囲まれていて
言葉を失くしたヒトは
思わず
えっ!と叫んだ後
あ〜あと落胆した後
見なかったことや
聞かなかったことに
してしまいたくなる
日夜うごめくことを止めない
奴等の蔓延る力に
ヒトは太刀打ちできたことがない