秋霖に身籠る
朝焼彩茜色

戸惑い 落ち着き 秋霖に身籠る

乳酸菌をひたすらに欲していた
カルボナーラとシチュウをクリーム類を欲していた

浜辺の神秘の窓を拭くように その波は眠気を誘っていた

 戸惑い 不思議 秋霖に身籠る

初めて作動する感覚が芽を出し 陽に当たろうとしている
体をいたわり 精神も日向ぼっこしよう よりいっそう
幸い 日向ぼっこの友は二人いる しっぽつきの

  戸惑い 平然 秋霖に身籠る

初めての感覚が生まれて 処理が弱く 右足と右腕が同時に出る
左足と左腕は それに気づきもしないで 進んでゆく

眠気の海の匂い 私は泳いでいる

小さな命も小さな海で泳いでいる 眠りながら



自由詩 秋霖に身籠る Copyright 朝焼彩茜色 2013-10-11 17:02:22
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