きままに
梅昆布茶
緑の丘をのぼる
ゆっくりと歩をすすめると
きらきらと葉擦れのおとがまぶしい
きみのスモックが風をはらんでふくらんでいる
慌ただしいいきかたはしなくていいんだもう定員さ
ぼくたちは空をみて生きれるはず
ちょっとしたつまづきで
ときに目論見がはずれようとも
ひよどりが果実をついばむように
すこしずつ手に入れてゆけばよいさ
きままでいい
作為のない手のひらで
もう少しだけ歩いてみよう
ジーンズのポケットにねじこんだ
請求書を一枚ずつ破いて捨てる
きょうはずっと忘れていた
あの本を
手にしてみようか
自由詩
きままに
Copyright
梅昆布茶
2013-10-05 20:03:45