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葉leaf

過去は単なる時間ではなくて 様々な色彩と匂いによって彩られた巨大なオブジェです 大事な過去捨てたい過去 どんな過去とも付き合っていかねばならず まるで世間の人間模様のようです ひとつだけ棘だらけの過去があって 捨てようにも危なくて捨てられず かといって保存するのにも手間がかかる

感情は感情を呼び思考は思考を呼ぶ そのような精神の連鎖から 全く孤独に産み落とされた 新しく全てから裏切られたのだ 僕は一個の巨大な眼球になって ぐるぐると絡み付く突端を探したのだが 視界は苦しみで歪んでいき 当り前の野原や家屋にも何も見いだせず この眼球だけが頼りだと遂に気づく

(いろんな人にさようならの花束をこっそりと届けていく。「僕は確かにかつて存在しましたが、あなたの中に存在しましたが、もうこんなに軽くて美しい花束に変ってしまいました。これから僕はあなたとは別の迷路に入ります。沢山の初めましての詰まった迷路です。」真の友人達は花束を送り返してきた)

疲れた僕の行先は 背丈が少しだけ低くなった僕自身の皮膚の上 何もかも内側に重く結晶化してしまったので 少しだけ外に出て粉末になって空気の動きに身を任せてみる 僕自身の皮膚の上に粉末として散らばった僕自身 誰かが綺麗に集めて壜にしまい込んでしまうのを いつも待っているけど果されない


自由詩 twitter Copyright 葉leaf 2013-10-01 14:11:00
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