現代、詩
左屋百色

現代詩の向こう側で
、君は大味の言葉を砕いている
現代詩の向こう側で
、君はいかにもな表現を潰している
現代詩の向こう側で
、君はそれらしい物語を消している

それは確かなことだ

君が現代、
どこにいようが
君の感情、
それは君が生まれ育った場所から
輝いているのです
君の現代、
詩は何年も先へゆく
もはや夕陽を立ち止まって見たりは
しない
その手でひとつかみ
して
こころに焼き付け
何年も何十年も先へゆく
そして
君は夜空をすべて
現代詩に変えてみせた
わたしは今まで
そんな詩をよんだことがなかった
星をすべてのみ込んでみせた君に
ふるえた、
わたしのよごれた部分がふるえた

夜空よ、
わたしは星座を知らないから
現代詩のこちら側で
砕け散った言葉をお前に投げる
誤解しないでほしい
わたしは星をつくりたいのではない
わたしは現代、
詩をつくりたいのです

君の夜空に
ひかるものがあったなら
それを現代詩と思ってほしい
いつか向こう側で
君がそれをよんでくれたら
うれしく思います






自由詩 現代、詩 Copyright 左屋百色 2013-09-26 12:58:37
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