もうだめ
はるな


大事にしていた鎖が切れた
猫が転んだ
列車が衝突した
雨はまだ降らない

東京が歓声をあげる
世界が悲鳴をおしころす

僕はなんとなく笑う
君が呟く

( )

唇からさいしょの一粒が地面へ落ちるように
雨だ


自由詩 もうだめ Copyright はるな 2013-09-11 09:38:42
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