月気配道標
朝焼彩茜色

風の波 月の気配に振り返る 背中だけでいい 照らすのは 今は
刺激されたくない 放っておいて

 岐路を創り出している 闇雲に促され 足取りに無駄にGがかかる
 冷たい退屈を踏み潰す 記憶にない悔しさ 灰汁の消えないスパイス

風は窓の隙間を嫌う 心を開いていないと勘違いを吹かす 今の私と同じ
ただそれだけの心遣い 吹くな風よもういいよ 今は 放っておいて

 深みの目の前に 照らすものを探す 充電のいらない溢れる想いは
 照らさないでと伝う 無音に無言に 只管にイメージしか殴らない

風の波 雲を泳がせ 気紛れに 話し掛ける 聴きたくもない素直の隣の感情を
刺激されたくない 放っておいて

 卑下の門を叩こうとすると 優しい私が止める
 月の気配は音楽を奏でる 耳も貸してくれると 風の波が伝う

もう振り向かないつもりに本当は弱く 
また振り向いてしまう素直の中の感情に

希望を乗せる月の雫を道標に照らす 愛されているように


自由詩 月気配道標 Copyright 朝焼彩茜色 2013-09-07 22:00:34
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