まる・さんかく・しかく
草野春心



  秋のはじまりの朝は
  意地悪なひとのようにつめたい
  鈴むしがどこかで鳴いてます



  ぼくはきょうも
  きみのことがすきで
  気持ちはかたちをくるくる変えます
  まる、
  さんかく、しかく
  小さな川のやさしい流れが
  水底で石をなでています



  まる、さんかく、しかく
  ねえ、きみのため
  ねえ、ひとつだけ、
  うたうことができたら




自由詩 まる・さんかく・しかく Copyright 草野春心 2013-09-07 09:16:06
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