【漠】君の居場所 
るるりら

【 君の居場所 】

三丁目の角の突き当りの
有刺鉄線の向こうには
なにがあるのだろう
あの奥には 殺伐とした広陵たる 荒野がありそうだ


漠然とした目標に俯く 君に なにが必要なのか
ラムネのように 軽快な喉越しの音楽だけでは足りない
溌剌とした暴力で
ガラスの瓶を アスファルトにぶちまける


どこかとおくの教会で 美女が 笑っている
ステンドグラスの 高窓から
落ちてくる光 
光は薬玉のように 割れる
有刺鉄線の向こうにひろがる
摩訶不思議な光と蔭

君の背中で 輝く
君の命の輝きは
いっしゅんを
じかくするもの のみぞしる
境地を示す

さあ、隔たりを飛び越えろ
くすだまが もうすぐはじける
○●○●○●○●○●○●○●




君の殻を壊せ

漠然とした恐怖の尻尾をつかめ


その尻尾は うさぎの尻尾のように愛らしく 
君の居場所で 微笑むだろう




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群青さんに同じ題名で投稿していたものが
どうも 納得いかないできでしたので この作品にさしかえさせていただきます。


自由詩 【漠】君の居場所  Copyright るるりら 2013-08-27 08:38:58
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