「ムクゲの咲く朝」 (詩人サークル「群青」8月の課題「漠」から)
Lucy
空を滑り落ちた小鳥のように
翼をたたんで
ムクゲが地面に死んでいる
ぽとり
ぽとり
眼をとじ
命を閉じて
どこまでも拡がっていく夏空の下
次々に開く
新しい花達のふもと
唄いながら
羽ばたいていく鳥の影が
落ちたムクゲを
横切っていく
いつか夢に見た遠い異国の砂漠の上を
通過してきた星々が
飛んだことのない小鳥の上を
横切っていく
自由詩
「ムクゲの咲く朝」 (詩人サークル「群青」8月の課題「漠」から)
Copyright
Lucy
2013-08-14 17:28:02
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