身辺雑記より(七)
たもつ



夜中、目がさめて階下に降りると
君が僕を積み上げていた

たどたどしい手つきで慎重に積み上げ
途中で崩れると
ふうとため息をついてまたやり直す
時々どこか気に入らないようで
何かつぶやきながら壊したりする

今でもまだそうしているのだろうか

僕も君を積み上げてみるのだけど
見つからない部分がいくつかあって
いつも途中でやめてしまう




自由詩 身辺雑記より(七) Copyright たもつ 2005-01-04 08:37:32
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