空ろな骨
草野大悟

きょう僕は
空ろな骨を
たべた

おっけ・ぶーこ
という女の子であったらしいそれは
はじめ
ずいぶん抵抗していたけれど
僕がひとこと
寂しかったんだ、ずっと
そういって涙をながすと
母親のようなやさしい顔になって
僕をうけいれてくれた

きょう僕は
空ろな骨という
僕をたべた



自由詩 空ろな骨 Copyright 草野大悟 2013-07-07 23:50:28
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