浮かぶ赤いジャングルジム
夕ぐれ鉄塔
ばんそうこうを貼りまくって 隠した傷 つなぎとめる心
明日がはやく来ないかなあ と せかいが鮮やかに見えた あの日
まるでせかいが終わるように 明日に怯えて 寝ないようにした あの日
ぼくはいまも生きている 手をつなげなくたって
つなぐ手を失くして 鉄棒ができなくたって 生きている
枠にあるのは いつだって 環境だった 恨むのは いつだって ゆうぐれの放送だった
あの女の子には素直になれないけど いっしょに帰るときは いつも楽しかった
ただそれで良かった ぼくらの旅路は ここからだった
夕暮れを拒むこころを すこしでも 忘れないように ぼくらは生きていく