がれきを噛む
草野春心
がれきを噛む
直角の月光がきみの
糸切り歯を白く燃やしている
かなしみを心にとめ
そして死ぬように忘れ、
忘れるように死んでいく
もろく、
もろく、
なによりもやさしいんだ
愛するきみよ
あしたもし晴れたら
みずうみを探しにいこう
いっしょに笑おう
自由詩
がれきを噛む
Copyright
草野春心
2013-06-29 09:32:22
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