君の中の花
梅昆布茶

可憐だったり清楚だったり 或いはとぐろを巻いて見せたりする君の中の花が好き
薄紅色だったり萌黄色だったり 或いは血を流したり

君の六十兆の細胞の隅々まで僕を行き渡らせたいのだ 君がどこにも逃げられないように
僕は腸内細菌となって君の身体に棲み付くんだ そして時々光って見せるんだ蛍みたいに

僕の詩は君に届くかい 君のストイシズムはまだまだ続くのだろうか
僕は禁欲の鎧に飽きてしまった 僕の毒針は自分を刺すんだもの

時計の針が重なるように幾度となく重なりたいんだ
こころをわし掴みにされたままでは どんな屈強な男でさえ生きれまい

花弁の中に秘めた想いを 蕩ける蜜をそっと分けてほしいんだ
君の身体の恒常性を維持しているのは ひょっとして僕の愛 ちょっと照れるが

僕だってちょっとは学んでゆくさ ダサい男の見本だなんておっかないしょうこ姐さんに言われ続けている 現状打開 国民みなラフマニノフを聴けば心が休まるのになあ
まあいいか

どうせ俺はトラックドライバーでしがない古本屋の店主 でもね君に好きな本を送れるんだ それって最高に素敵だと思うんだ たとえ君が僕に好意を持ってなくともね

太陽は空に半日しかいない 残りの時間は月と繁殖の時間だ 或いは星影のステラなんて
素敵な名曲を女を口説くてだてにつかうやつ等の時間かもしれない

僕は歌う いちおうギター弾けるんで たぶんまったく似ていない尾崎豊の歌だって
心を歌うんだ ミスチルでもスピッツでもいいんだ みんな大好きだもの

僕の人生は停電している たむらしげるのようなエネルギーが欲しいなー
ファンタスマゴリア たぶん幻灯機

人生って そんなものさ



とつぜん大阪弁ですが



ええやないかい

楽も苦もいっしょやねん
さいさいでいこかー。


あのこれは僕が大好きなサイレントサイレンというガールズバンドのことです。




自由詩 君の中の花 Copyright 梅昆布茶 2013-06-22 15:29:54
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