新しい夢
山内緋呂子

形。
私はこけしに似ている。
木の机に こけしを置くと
転がり落ちそうだ

箱根で君が
「欲しいの?」と問うた
木の 指輪
欲しくないが。

きっと こけしのまま
おばあさんになったら 買う
閉まっていた植物園にも 行く


自由詩 新しい夢 Copyright 山内緋呂子 2003-10-30 01:39:16
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