アコライト
砧 和日

小人が乗用のために
農地のミツバチを盗み出して
長いことドライブを楽しんだ後に
今さらながらそのことを悔やんで
思い出したように坂を下る
今さらなのにそのことを悔やんで
死なない薬を一粒飲んで
終わることのない下り坂を
そのための十分に丸い星で


自由詩 アコライト Copyright 砧 和日 2013-06-12 07:57:15
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