波紋
石川和広

窓が暗いからって



窓が暗いからっつって

ざり

カーテンがにやりと
せせらう花瓶に

砂があたりに
散らばってるからって




はいずりまわり

濡れている君の下肢

黄色くとがっていて





君は
霊長とは異なる美だ


水辺をついばむ

泥が塵

言葉の溢れ出した
僕は


かかか
水を何度見ただろう
羽ばたくものよ


足元から
引く息を湖面に
置く


自由詩 波紋 Copyright 石川和広 2004-12-31 17:49:55
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