アニマとアニムス
はなもとあお

アニマとアニムス


男のなかの男(あ)、と、男のなかの女(い)
女のなかの女(い)、と、女のなかの男(あ)
男は(あ)で生きていて、女は(い)でいきている
男のアニマは(い)で女のアニムスは(あ)

男のなかの父(あ)、と、男のなかの母(い)
女のなかの母(い)、と、女のなかの父(あ)
父のこころが外にきて、母のこころが内にくる、男
父のこころが内にきて、母のこころが外にくる、女


(あ)、と、(い)で人間は生まれる


男は男らしく、女は女らしく
男らしい(頼りになる、決断力がある、働いて稼ぐ社会性がある?)
女らしい(母になる、女性らしく着飾る・ふるまう、家をまもる?)
(あ)は(い)を、(い)は(あ)を、求めて、結婚する

理想
ちいさなとき、それは、父
ちいさなとき、それは、母
そして、成長し、やがて、自分のなかにある父なるもの母なるものをみつける

姿は
両親と似ているかもしれないし
無いものを追求し
正反対を求めるかもしれない


わたしのなかに、子どものわたしがいるから、
何でも肉欲に結びつけるのは、気持ちが悪い。
人という宇宙に男と女がいるなら、
そこにはやっぱり神様仏様やマリア様が必要だと思う。


両性具有の目を持ち
仰ぎみる対の性
そんなものがあってはじめて
お互いわかりあえる


アニマとアニムスは
異性を理解する目になる
それが欲望より高まるかは、そのひと次第
人は、生きながら、(あ)(い)を追求する


ねえ
どうやってバランスをとりながら
わたしはわたしになっていくの?
夢みて心の傾きを感じながら
社会で人とつながりながら
家庭やパートナーをたいせつにしながら
(あ)に反する(い)と、(い)に反する(あ)に、葛藤しながら
人と人は愛にあふれていくの
ともだちや近所のひとたちの
たくさんの(あ)や(い)にふれて
育っていく


あいってなに?
あいってなに?
あいってなに?って
いつも問いながら、あるく、あるいていく





自由詩 アニマとアニムス Copyright はなもとあお 2013-06-07 21:58:36
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