いつか帰る場所
LEO

遥か彼方の水平線は
冷たい冬の空にとけ
薄雲の光る中に
青さも白く霞む

寄せる波の音を聞きながら
どこかに
懐かしさを覚え
元始の記憶なのか
あるいは
胎児の記憶なのか

いつか
ここへ帰るのだと
波の音が呟くように
穏やかに寄せて
最期に
恐れることなく
ここへ帰るのだと

遠い先か近い先か
その時まで
自分の足で
しっかり大地
踏みしめよと
 



自由詩 いつか帰る場所 Copyright LEO 2004-12-30 00:43:07
notebook Home 戻る  過去 未来