君のあしあと
朧月

不安になって
ぴりぴりした肌でいると
小さなことでひっかいてしまって
ひっかいたものが憎くなる

ごめんねも言わないのね
なんて言葉も鉄砲になる

撃ったら
もどせないのも知っていて

まわりまわってかえってくればいいさ
傷つきたくないくせにいきがっている

朝の不安は
飲み干したお茶でも流せないまま
ぽつんと置かれたカップに入っていた


自由詩 君のあしあと Copyright 朧月 2013-05-21 08:23:35
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