イチ
藤鈴呼

いつか 二人で見ようと 決めた朝日を 
一人 見詰めてる

それ自体は 何てこたあない

見詰める瞳が 哀しそうに 思えたのなら
貴方は 少し 疲れているかも 知れない

待つ 月明かりが 
少し 優しく 見えたなら

明日の 貴方は 
少し 明るいのかも 知れないのだから

語り続けても 止まらぬ時と 知っていて
唇を 閉じられずに 生きる

時節柄 貝殻を拾う 仕草ばかりが 
目に つきますが

本当は ぬめりを落とすくらいが 
丁度 良いんです

幾ら 洗っても 
増える 藻のように

騙しても 目を閉じても 
流れる汗が 止まらない

一瞬の風と 怖い話で 凌ぎます
一陣の 一瞬の 
一刻を争う 風ばかりを 待ちながら

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自由詩 イチ Copyright 藤鈴呼 2013-05-20 23:12:57
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