モーニングカップのなかの陽だまり
梅昆布茶

朝の露を集めて飲み干すと一日の呼吸がはじまる
君の寝癖を愛おしいと想うんだそんな朝のパンとコーンポタージュ
なんの変哲もないひとときをゆっくりと味わって幸せと名づける

人生は定義のしかたでどうとでもなることに最近気づいたんだけど
だから君が友だちでも恋人でも奥さんでもねどうでもいいんだって
人の定義に従うことはないさきみの言葉で教えて欲しいんだよ

部屋の窓を開け放ってなにかを自由にしてあげようよそれは
ほかのなにかかもしれないしきみ自身かもしれないんだそうすべて世界の一部さ

僕の朝の細胞が君の朝の細胞にキスしたがってるなんてね知らないよね
モーニングカップのなかに陽だまりがあるなんて君は知らないよね
だから教えてあげるもう夜がこないようにね



自由詩 モーニングカップのなかの陽だまり Copyright 梅昆布茶 2013-05-15 08:59:06
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