五月の音
梅昆布茶
新緑がこころに刺さる季節は君と手を繋いで歩きたい
野辺の花を愛でながら世界をいとしく思うことだろう
背に負った荷物も軽くはないがそんなものこの五月にくらべればなんでもないんだ
大地からの息吹が五体に沁み渡るようにお日さまの歌を聞くようにゆっくり歩く
長い間ため込んでいた小骨たちを吐き出しながら五月に溶けてゆく
そっと五月の音に耳を傾けるとそれは命の慈しみのリズム
僕や君の心臓の鼓動なんだよねだからもうあの日みたいにさ泣かないで
僕たちには繋ぐ手があるハグだってできるんだ
五月を胸いっぱいに満たしたらもうそれだけで上を向けそうなんだね
だから五月の音を一緒に聞いて欲しいんだ
五月は一年でいちばん優しい季節なんだから