知りたがり
ゼンメツ
あなたは、あいしたものへいつだって
しにたがりな言葉をあててしまうから
私はそんな頭を「わらわずや」って、
わらいながら撫でつける
ゆびさきは、
自律神経からいちばん遠い場所だから
いつだってしなない程度に冷えていて
こうやってあなたの髪をすくときに、
わざと、頭皮にあててやるんです
わらいがおして、私、
たぶん自律神経が上手に働いていないのね
だからあなたの震える注射針に刺されても、
ささやかな反応すらしめせずに
思っていたより?いたいこと?なんて、案外少ないよねって、
またわらいがおして、
それは紛うことなく花束で
枯れるまでなら何となくで飾られるから
でも、私はきっとすぐ、
喉を渇かせて
あなたを考え、浸かる浴槽に、
しんでしまった髪の毛や皮膚が無限に浮かんでくるものだから
めにはいればすぐ掬い流している
いつか、私はそれを
探しはじめたりするのだろうか