ガラスのあなた
吉岡ペペロ

きょうもいちにちよく恨まれた

恨まれてることがいっぱい分かった

精一杯してきたことは

むこうにはあたりまえだった

むこうにとってこっちは

足りないか過剰だったのだろう


利害があるから攻撃された

俺がわるいのだろう

それを認めたら駄目だと仲間が言った

彼らのように能力のない人間に

俺は敬意と給料を支払っていた

彼らはひとのせいにしたかった

俺はすきだらけのお人よしだった


服ごしでもあたたかかった

耳に手をあてられていたら海の音がした

となりにたいせつが生きていた

死んだら俺のこと見えなくなるのかな

ぜんぶぜんぶあなたからの電話だと思おう

ぜんぶぜんぶあなたからの応援だと思おう

出来ない質問をしたくて唇をかんだら

ガラスのあなたと目があってしまった










自由詩 ガラスのあなた Copyright 吉岡ペペロ 2013-04-25 21:38:05
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