記憶
深水遊脚




本を読み 本に読まれる 前のめりで啜る珈琲 もう何杯目?


おっちゃんらおばちゃんらみな話好き 知らぬ間に 関西語のレッスン


一度きり言葉を交わし 約束もないまま別れ 言葉は残る


解凍の瞬間 言葉に訪れた 踏み出す次の一歩が変わる


急な仕事 コーヒー豆一粒噛んだ いつもの香りが背中を押した


短歌 記憶 Copyright 深水遊脚 2013-04-11 10:38:47
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コーヒー・アンソロジー