決別
うんち

ふわふわした組織に包まれて
昨日の涙を食べていた。
しょっぱい。

小さなかけらを
手につまんで
遠くの海の音を聴いていた。

それは昔の話・・

暑い 眠らない 強くて 大きな 空が
昔は怖かったんだ、
あっという間に自分が燃えてしまう気がして…

今ではその空の中に自分がいて
ほんの少しの歯車になっている。
ほんの少しにしかなれないけれど・・
でもとても大きくて強くて頼もしいことなんだ、
ほんの少しでも。

優しい唄をききながら横たえている。
優しさからは無数の言葉たちが生まれる。
無数のかたちと色が生まれる。
でもね、優しさが怖い、優しさの中で自分が、
実体のない砂糖のようなものになってしまうから。

もう、優しさからさようならをして、
あしたと仕事と時間を思うことにしようと決めたんだ。

実質的に、彼のために、現実のために。


自由詩 決別 Copyright うんち 2013-04-07 18:36:01
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