なでがたの　やまときみとが　かさなった

ひとひらの　おちてあおばは　あおあおと

つかまえて　おうをやめたら　そばにいた

あめがふる　ぬれているやも　ののすみれ

たこやきの　たこうぬきとは　これいかに

ひとつぶの　げんまいみれば　あるみどり

こどもらに　なをつげるのは　うれしはる

ちんもくを　やぶるごときの　ちさきつめ

めばえとは　しょうもうだよと　いもがいう

ごきぶりが　うえてしぬのよ　だいどころ

からにつく　なめくじなにを　かたつむり

たねをまく　すなわちあめが　ふるまえに

やくそくの　ちいさなこゆび　きれません

りくつなど　しらぬぞんぜぬ　はなはさく

あれはあれ　これはこれだと　ふたばもゆ

いけのかめ　こうらをほして　うららなる

しんさつの　ながいすといす　ぽつねんと

たらぬちえ　じしょをひくより　はわすゆび

あじわいは　ならべるはしの　さらのじゅん

えりとそで　あかをおとして　いきをしる

しんはつつ　ねずみがくぐる　たのしげに

こよこよと　まねかりみたり　ちょうのはね

さてこれは　いつにかいたか　とわずぬる

しろきほね　ぼひょうたてずば　ほりあてる

どくだみの　ねのはりようは　たくましい

とものいて　するどきやさき　いてのゆみ

ひとふでの　ぽつぽつあるが　つながつて

ふろおけの　すみにたまるは　ひふのあか

らくらくは　きいてかいすも　しらぬふり

くきをおる　おればくきくき　ゆびがきく

はなびらが　あめにおされて　つどいばな

やかんにて　こうそうのかを　ゆであつめ

こくふくの　あとにすこしの　めまいあり

あめよやめ　あしたにあうを　ねがいあり

ののしりを　のをみてごらん　しりはなし

こはくいろ　おもてにゆらぐ　かおりかぐ

きりきりと　げんをはりつつ　おそれいる

そうしょくの　めっきのはげた　さじなめる

じがみえぬ　みえぬをめがね　ろうがんする

せりをつむ　きよらなながれ　いずこにや

やまはあり　すそののいえを　あっとうし

ふでをとる　いろのひとつも　くわえよと

きゅうこんの　ゆめはまさしく　わかばなり

みそしょうゆ　へればそれだけ　ふあんます

めんをうつ　のばしてきれば　めんめんだ

ほんすうを　かぞえてまでも　たばこのむ

おいしゃさま　なおせぬとても　ぜにはとる

あまおとに　さそいこまれて　まどをあけ

うたれても　うれしとそらに　くさのびる