桜雨
アラガイs



傾けた看板のカタカナを眺めては〜サヨナラ
〜サヨナラ
の窓越しに映る満開の桜
真っ直ぐな雨が葉先を濡らし
)花びらはめまいに揺れた

*芯のない
薄く塗り重ねた散り紙のキレ端を拾う
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//////この時期をくしゃみのせいにしてはいけないから
と、
逢えないままの誰かが笑えば
、誰かが離れてゆく春に
〜季節のサヨナラが
先をいそがせる
(つむじ風
くり返し
)熱を帯びた頭文字の充電を吐き出す
)壊れた傘をたたむよりも
あたたかな冬は通り過ぎていた 。












改訂


自由詩 桜雨 Copyright アラガイs 2013-04-03 04:45:37
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