白き花零れゆく
石田とわ
それは
人の魂を包むものでした
紫紺の夜空にぽっかりと
白く人魂のごとく
浮かぶのです
隠されているのでした
6枚の 花びらに
今宵、下弦の月の下
ゆるゆると
その花びらが開きます
零れていくのです
魂が
どこかでだれかが
終わりを迎えるのです
わたしの花は
いつ咲くのでしょう
あの白さが
妖しすぎるのです
自由詩
白き花零れゆく
Copyright
石田とわ
2013-03-26 04:58:37
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