祝福の歌
HAL

今日きみは61歳になった
お袋さんの年齢を追い越してしまったね
でもお袋さんはきっと喜んでいると想うよ

50歳の頃こんな歳で
“誕生日おめでとう”なんてと
想っていたきみ

幾つになっても誕生日とは
きみが生きているということ
それは祝福されて佳いことだ
年齢を重ねるごとにね

誕生日って
きみが生まれた日というだけじゃない
きみがいま生きていることへの祝福なんだよ

もう分かるだろう
そう誕生日はきみの生へのお祝いなんだよ
だからきみを愛する色んなひとが
きみが生きていることを歓んでいてくれるんだよ

だからぼくもきみに言う
“誕生日おめでとう”と
きみが生きていることに“おめでとう”と

来年も“おめでとう”と言えることを祈りながら
100歳の誕生日にも“おめでとう”と言えるならと
想いながらの“誕生日おめでとう”

そしてきみも言うべきだ
ぼくが生きていることを歓んでくれて
“ありがとう”と


自由詩 祝福の歌 Copyright HAL 2013-03-22 06:22:44
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