準ずるものたち
石田とわ



      水平線が欲しいと泣いた
      混ざらぬふたつが眩しすぎ
      泣くしかなかった                 
      空は碧に準じて深すぎて
      海は青に準じて透き通る
      溶けそうで溶けあえぬ
      もとはひとつのものだった
      水平線を手の中で
      隠して泣いた
              






自由詩 準ずるものたち Copyright 石田とわ 2013-03-15 22:13:34
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