沈黙と言葉
yamadahifumi

 

沈黙は木のようにそこにある

人が美に感動した時

恋に心奪われた時

どうして、言葉が介入する余地があろうか

沈黙ができなければ

その空白は饒舌で埋める他ない

だから、誰もが語る

自分の事 他人の事 世界の事

でも、それは木ではない 花ではない

花の美しさを語る事は断じて

一輪の花ではない

だが、何故だろうか

今、僕の暗闇の静寂に

沈黙が舞い降りてくる時

それを僕が言葉で語りたいと願う事は


自由詩 沈黙と言葉 Copyright yamadahifumi 2013-02-22 05:42:28
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