井の頭線のホームから
番田
無職でいること
そのことだけが 正しいと 信じていた
だけど この街は
少し寂しすぎるようにも思えた
それが 事実ではないのだとしても
疲れが
今日も やってきた
だけど やってきた この 疲れは
実体として何もわからなくなる
体の中から確実に失われていくとき
八王子から
遠くの彼方の渋谷に思いをめぐらす
一体どのくらいの距離があるのだろう
だけど 僕も 無性に死にたくなるときがある
確かではないけれど
ぼくにもそんな風な
消えそうなほどの微かな思いが 確かに頭をかすめる