ボブ・ディランの肖像
梅昆布茶
僕たちはなんのためにボブ ディランを
きいてきたのだろう
少なくともこのユダヤ人の歌は
娯楽ではない
でもトークブルースとしては
とても素敵だ
NHKで放映されたドノバンやジョーンバエズなんかも出てくるビデオでは
ちょっと皮肉屋で鋭い眼光の若者にみえた
スタンダードなナンバーだが
風に吹かれてという曲で
はじめて彼に親しんだとおもう
時代は変わる
というプロテストソング
追憶のハイウェイ61や
くよくよするなよ
コーヒーもう一杯
天国への扉
でもいちばん衝撃的だったのは
ライク・ア・ローリングストーン
フランク・ザッパという天才をして
音楽を辞めようとさえ思わしめた名作でもある
早口の詩がよくわからないながらも
彼に関心を持ち尊敬し続けたのはたぶん
彼の歌にひとつのメッセージを感じていたからだと思う
それは
暴力で解決できるものは何もないという事
不当なものには声をあげてゆかなければならない事
いかなる形にせよ不当なものの実態は暴力である事
彼はそれを
教えてくれたようなきがするのだ