雪の晴れ時々ネコ
*くろいうさぎ*

雪の積もった林の木
ネコが爪砥ぎをし
雪がパラパラ落ちてくる
それを見て仔ネコが空を見上げた
林の隙間から差す空へ
「フー!!!」と哭いた

家の戸を開けると
耳をピンッとたて
走ってくる
其れを見た母が昨晩の残り魚をあげた
仔ネコは唸りながら食べた
父は余りあげるなよ
と云う
まるで仔ネコが天秤にかけられらてるようだった

戸を開ける度に子ネコは寄って来る
欲張りなネコだなぁ
と母は笑いながら云った



仔ネコは
林の隙間から差す空へ
「フー!!!」と哭いた
それは神様を恨むような声だった


自由詩 雪の晴れ時々ネコ Copyright *くろいうさぎ* 2004-12-22 04:40:01
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