トルコキキョウ ひらゆら
朝焼彩茜色
トルコキキョウ スカートを裾をひらゆらひらゆら させている
貴女と呼ぶべきかしら 幼い妖精の衛星が見える
貴女と呼ぶには 重力をあまり感じていない様
トルコキキョウ 月曜日に透き通る喉を 瓶に足をつける
生成りの ひらゆらひらゆら 裾は桃色に褐色がかかる 虹の陽に
水に浸る香りは控えめに 裸体は女性を描き始めている
トルコキキョウ このカフェのヤニの壁に刃向かう 凛
木曜日に褐色が 花瓶の中に破門を囁き始める
幼い妖精は湧き水を想像している 泣きながら
トルコキキョウ このカフェに微塵の眺め人 わたし
トルコキキョウ 週末に後悔のない末を迎える
貴女と呼ぶべきかしら 幼い妖精の星屑が降って落ちる 華びら
ひらゆらひらゆら落ち弾く 凛
もう重力の引きに
トルコキキョウ