すみたに



綿の飛び出た座椅子には
歯抜けの鼠がねむっている
尻尾もない、毛もない鼠が。

やがて
見つめているうちピクリと動いた

そしてその日
僕は、なにもできなかった


自由詩Copyright すみたに 2013-01-22 22:26:30
notebook Home 戻る