雪の日に
田園

雪の日に




しんしん積もる
雪の日に
私の命が降りてくる

私の分身
私の死体

しんしんとしんしんと
降りてくる

懺悔と
嘲笑と
甘えと
闘争が

たいそう素直に降りてくる


はて大地に立つ
この私とは何
この体は何

降りてくる私と
ここにいる私

どちらが本当なのか

雪の降る日には
特にわからない

うつくしい白い 分身/死体 が

家々や人々を
うもらせる

私は人を殺し
自分も殺しているのだろう
ただここにいるだけなのに

だがおそらく
それすら幻想でしかないのだろう

私が降りてくる
私が降りてくる



自由詩 雪の日に Copyright 田園 2013-01-06 12:44:12
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