失格者は今日も創作をする
ドクダミ五十号
寂しさを払拭しようと
白いメシを白いままにせず
捨てるものなど無いと大根は煮られ
とぎ汁は充分にその存在を現実化した
青菜は塩ゆでに限る
凝縮といって良い仕上がりだ
大豆蛋白は味付けにより
一層魅力を増す
色彩的ににんじんは好ましい
うどんと言う麺は
簡素でいながら難しい
手間によってしか美味くならない
日本人に生まれてよかったと
思えるのは出汁と醤油と味醂と調和が解る点だ
寒さ故に汁はあんかけにする
全ての具材は同一の出汁で処理してある
ちぐはぐは避けられた
而も個性は強調されて
たかが食い物でさえ美的感覚を刺激する事が出来る
ついでだアクセントを加えよう
からしだ
マスタードでは無い
詩は難しい
言語に限ってしまうと
詩書きとしては失格だと思うよ
俺は