ほほえみ
Lucy

たたみかける波のように
訪れる悲しいできごとを
わたしたちは
もう 不幸せとは呼べない

昼夜を問わず
ドアは開けられ
手渡される花束
拒むことはできず
両手いっぱいに受けとめながら

どうすれば ひとつも落とさずに
歩きだせるかと考えている
棄てることも
忘れることもせず
大切に胸に抱き

心が押しつぶされそうになっても
ほほえみを浮かべ
今日へ踏み出す

おびただしい数の悲しみが
溶け合い
朝焼けの空を照らし
命のある限り
新しい年がまた明ける


自由詩 ほほえみ Copyright Lucy 2012-12-28 14:09:44
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