攪拌の午後
朝焼彩茜色

まだ桜がやって来ない 四季感の先取りの華は雪

手先のハンドクリーム 指紋は前科を消し去る

イミテーションの綿を積もらせ本物のキラリは星に鳴るムードは勝つ

 曇り空の午後の始まりに 何気なさの色気も曇る大人のグレイ

 淡々と無心に進む この候

 まだ桜がやって来ない 四季感の先取りの華は雪

 手の暖かい母親のように 海をも暖かく感じたい

 淡々と嘆きを消し去る暖められた手先 帳消しの勢いをあおる

四季感の先取りの華は雪


自由詩 攪拌の午後 Copyright 朝焼彩茜色 2012-12-17 14:18:19
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