寄留者（ゲール）を愛しなさい
あなた達がエジプトにおいて寄留者であったからである
　　　　　　　　　　　　　　　　『ミツワー、典拠は申命記10:19』

本当に信者とは、一途にアッラーとその使徒を信じる者たちで、
疑いを持つことなく、アッラーの道のために、
財産と生命とを捧げて奮闘努力する者である。
これらの者こそ真の信者である。　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　『クルアーン』第49章「部屋の章」15節






あなたたちのイスラエル王国はローマ帝国に
紀元前721年に滅ぼされ国を略奪されてから
およそ2千年もの間　帰る国を失った流浪の民として生きてきた

以来どの国に於いてもあなたたちは差別され迫害を受けてきた
ナチスのホロコーストによって奪われたいのちは6百万人とも言われる
そしてついに悲願であったイスラエルを再び1949年に建国した

しかし　平和は訪れずそこからあなたたちとパレスチナとの戦いが始まった
だけど兵士ではないパレスチナのこどもや女性やお年寄りを
殺すことを果たしてモーセは望んでいるのだろうか

ジハードと云う大義を振りかざすパレスチナに対して
罪なきいのちを抹殺していくことを
モーセはあなたたちに託したのだろうか

もちろんハマースと呼ばれるパレスチナ組織のひとびとの
自爆テロは許すことができないひとつの残虐な行為として肯定はしない
だが　アッラーはそれを善と定義したのかハマースのひとびとよ

また　それを免罪符にして軍事力では勝（まさ）っている
あなたたちがロケット弾によるガザへの無差別攻撃を
モーセは本当にこころから願っているだろうか

ぼくはただ単純な問いを投げかけているに過ぎない
あなたたちの為す戦いをモーセもアッラーも是と言うか非と言うか
永遠にもつづく殺し合いが正義なのかをただ問いたいだけだ

どうか答えて貰えないだろうか正義とは大義とは何なのか
イスラエルのひとびとよ　そしてハマースのひとびとよ
単純なぼくの疑問にどうか答えて貰えないだろうか