*
たもつ




*は空に飛び出すと
*は*であることがいつも不思議なようだ
僕は両腕を精一杯伸ばして
それから海を囲って
さざ波にブリキ色の半月を映してみる
*は丁寧に覗き込み
綺麗だねと言う
僕も少し綺麗だと思う
*が*をゆっくりと通過していくのを見ながら
僕はまだ僕を追い越せない
鮮やかに彩色されたいくつかの砂糖菓子を
僕は埋めた
上着の端が汚れている





自由詩 * Copyright たもつ 2004-12-19 17:04:19
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